YouTubeにテレビ並みの番組がやたら増えた理由 2022年のトレンド、縦型ショート動画も席巻した

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切り抜きと親和性のあるVTuber「にじさんじ」を運営するANYCOLOR株式会社は今年5月に上場を果たしました。時価総額1652億円となり、VTuberという文化の揺るぎない地位を見せた出来事です。

また、にじさんじ所属の「壱百満天原サロメ」がチャンネル開設から14日で100万登録者を突破。これはVTuberでは史上最速の記録となり、VTuber人気が高まっていることがうかがえます。にじさんじは公式から切り抜きのルールを定めており、悪意ある切り抜きを禁止するなど、ルールを制定したうえで切り抜きの文化を作っています。

今年7月に行われた参議院選挙の影響で言論系のYouTubeコンテンツにも注目が集まりました。成田悠輔やひろゆき、岡田斗司夫などYouTubeを通して社会的な言論や批評を行っている切り抜きも人気となりました。ヒカルも「賛否両論!!」という討論番組を立ち上げるなど、不安定になっていく社会経済の中で、忌憚ない発言をするオピニオンリーダーの需要は高まると思われます。

TikTokやテレビの良さがYouTubeに集約し始めている

これらの今年のトレンドから、今のYouTubeはショート動画の人気やテレビディレクターのYouTubeへの移行など、あらゆる動画コンテンツの良い部分が集約し始め、プラットフォームとしてさらに進化をしていると考えています。

今後、30分〜1時間尺の番組型コンテンツと、それらの切り抜き動画、ショート単体のコンテンツも増えていくと考えられます。

また、今年7月ECサイトプラットフォーム・ShopifyとYouTubeが提携し、YouTubeのプラットフォーム上でショッピングが完結する新機能「YouTubeショッピング」の機能追加が発表されました。この機能が実装されると、ショート動画や生配信でShopify上の商品を購入することが可能になります。それによりますますプラットフォームの利便性が強化され、さらなるYouTubeでの番組の可能性が見出されていきそうです。

YouTubeトレンドは2023年も刻一刻と進化していきそうです。

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こす.くま YouTube作家

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Kosu.Kuma

「すのはら」(写真上)、「たけちまるぽこ」(写真下)によるYouTube作家チーム。個人、企業を問わず、YouTubeチャンネル運営におけるブランディング・企画制作・マーケティング支援を行っている。制作協力に『ウ”ィ”エ” ヒカキンVer.(HikakinTV)』、『この動画は再生回数0回を目指します。(東海オンエア)』、『泥酔したら即帰宅「地獄の48時間」ネクステ初旅行(ヒカル)』などがある。

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