50年間高成長で高収益を遂げた日本企業30社とは 海外進攻・事業新興・国内深耕で圧巻の成果

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高成長、高収益を遂げた日本企業30社とはどんな企業でしょうか(写真:POKPAK101/PIXTA)
偉大な経営者たちの着眼点を知り、日本経済を牽引してきた企業110ケースについて学ぶ『企業成長の仕込み方』がこのほど出版された(『経営戦略の実戦』シリーズ2巻)。
母集団836社の中から選ばれた、1965年度期初から2014年度期末までの50年にわたって年率5%以上の成長を遂げた110社とは、どのような企業なのか。戦後日本経営史とも呼びうる内容の本書から抜粋・編集し、3回に分けてお届けする。今回は前編となる。

半世紀にわたって成長し続けた企業とは

本書の第1部では、高成長を遂げた企業の中で、さらに高収益を遂げた企業30社を分析した。

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高収益の基準は2000年度から2009年度までの10決算で、加重平均売上高営業利益率が10%を超えている、である。

年率5%の成長を半世紀にわたって維持するのは難しい。ましてや二桁の利益率を確保しつつとなると、至難の業である。

このハードルをクリアして、利益ある成長を遂げた企業はエリート中のエリートと呼ぶにふさわしい。

そういう企業を丁寧に抽出して、彼らの打ち手をつぶさに吟味してみると、俗な「戦略もどき」に惑わされることなく、戦略の「奥の院」に迫ることができるはずである。

■安定性が高い海外進攻

ここで紹介する最強の成長パターンのなかでも、もっとも安定性が高いのは海外進攻を主軸に据えたものである。ここで言う海外進攻とは、海外売上高比率を上げていくことを指す。

世界市場は日本市場の10倍以上の大きさを誇るため、日本市場を制圧した強い主業を海外に延伸していけば、単一の事業で息の長い成長が続くのは道理である。

誰よりも熟知した事業を主体的に展開するパターンなので、リスクも相対的に小さい。

もちろん、良いこと尽くめとはいかない。日本で勝てない企業は、海外に行っても勝てる見込みは薄い。海外進攻に打って出る前に、日本市場を制圧するのが手順で、そこに特段の工夫が要るからである。

海外進攻により成長した10ケースでは、特段の工夫として分析対象期間に入る前に極めてユニークな事業立地を押さえ込んでいる。そこが本当の見るべきポイントにほかならない。

該当する10社の顔ぶれは以下の通りである。

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