日産「エクストレイル」対トヨタ「RAV4」SUV対決 オフロード性能抜群、最新&人気の2台徹底比較
また、エクストレイルでは、高速道路の単一車線での運転支援技術「プロパイロット」に、「ナビリンク機能」を追加する。ナビゲーションと連動し、地図データをもとに、制限速度に応じて設定速度の切り替えや、カーブに応じた減速支援など、ドライバーの操作頻度を軽減する機能だ。さらに駐車時にステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジ、パーキングブレーキのすべてを自動で制御する「プロパイロット パーキング」も採用する。よりドライバーの運転をアシストする先進機能が充実しているという点では、エクストレイルのほうに軍配が上がるだろう。
なお、RAV4は、2022年10月の一部改良で、より大型のメーターが採用された。上級グレードに設定されていた7.0インチメーターは、12.3インチTFTカラーメーター+マルチインフォメーションディスプレイへ変更(Adventure、G“Z package”、G、Zに標準装備)。また、エントリーグレードXのメーターも、4.2インチから7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイとなり、全グレードで、よりメーターの視認性や使い勝手が向上。とくに上級グレード向けの12.3インチメーターは、速度などに加え、バッテリーの充電状況やアクセルを戻したときなどにバッテリーへ充電する回生ブレーキの状況など、多様な情報が一目でわかるため非常に便利だ。
ただし、この点は、エクストレイルも同様で、「アドバンスドドライブアシストディスプレイ」という名称の12.3インチワイドディスプレイを上級グレードのGに標準装備し、Xにオプション設定する。ナビや運転支援情報を大きく表示できるエンハンスモードを搭載するなどで、こちらも多様な情報をわかりやすく表示してくれる。
購入のポイントは乗り味、ただし納期がネックか
ほかにも両車には、リアのハッチゲートを、スマートキーを携帯していれば、足をリアバンパー下部にかざすだけで自動開閉できるハンズフリー機能など、便利な機能が満載だ。アウトドアで開放感が味わえるサンルーフも、グレードによってオプション設定するなど、快適な装備もほぼ互角といえるだろう。
あくまで私見だが、両車で大きな違いが出るのは、前述した乗り味ではないかと考えられるが、それはあくまで好みの問題ともいえる。商品力という点では、実力は伯仲しており、今後もRAV4とエクストレイルは、新車販売台数などで激しく競い合うライバル同士であることは変わらないだろう。
なお、2022年11月1日現在、トヨタの公式ホームページでは、RAV4の納期は「5カ月程度」だとアナウンスしている(グレード・仕様によって異なる)。一方、日産の公式ホームページでは、やはり2022年11月1日現在、受注が集中したことなどにより、エクストレイルの注文受付を「一時的に停止」しているという。これらは、半導体など部品不足による生産の遅れも影響していることがうかがえるが、とくにエクストレイルは、受注再開の時期や納期が公表されていないだけに、より深刻かもしれない。いずれにしろ、これら2モデルは、ユーザーからの注目も大きいだけに、1日も早い納期正常化を期待したいところだ。
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