日ハム新球場で激変「北広島市」地価上昇トップに 経済効果は10年で1500億円、若年層も流入へ
駅西口では再開発の工事が進行中だ。「北広島駅西口周辺エリア活性化事業始動」の看板が目を惹く。地上14階地下1階の高層ビルが建ち、1~3階は商業フロア、4階以上はホテルフロアになるという。完成は2024年秋の予定。いまは閑散としている駅前の光景が一変する。
駅から北進通を歩くこと約20分。道路は拡張工事などの整備が進んでいる。北広島高校を過ぎたあたりにエスコンフィールドの建物が見えてきた。ボールパークと道路を挟んだ反対側には広大な「レクリエーションの森」や「野幌原始林」が展開している。大自然の懐に抱かれるような形で新たな街が形成されようとしているのだ。
新球場の建物はほぼ完成しているようだ。「ES CON FIELD」「FIGHTERS」の看板(ロゴ)もできている。隣に2棟のレジデンス(マンション)が建設中だ。市内の住民が「マンションはもう完売したそうですよ。高いタイプは1億円超ですって」と羨望を込めて話してくれた。
球場周辺のエントランス部分や施設の工事が行われていて、工事車両が多数止まっている。球場周辺の道路をぐるっと回り、北側に向かう。舗装前の道路に「セントラルアベニュー」の掲示板。さらに進むと駐車場内で工事関係者が30人ほど集まって屋外ミーティングの最中だ。やがて長い塀が現れ、「世界がまだ見ぬボールパークをつくろう。」の文字が。来年の春には未舗装の歩道も完成し、いよいよ開業を迎える。
ボールパークの整備が進む地域の地名は「北広島市共栄」から、2023年1月1日に「北広島市Fビレッジ」へと変更されることになった。文字通り新たな「まち」が誕生するということだ。
ボールパークを後にして、市内を散策すると共栄町に行き着いた。比較的新しい一戸建ての住宅が立ち並ぶ一角だ。昭和時代から住み始めた世帯が代替わりで建て替えた家が多いという。
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