「Netflix広告プラン」が悪手だと言える3つの理由 「ダーマー」に広告を入れたい企業があるのか

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月額990円のベーシックブランに加えて、ダウンロードができない広告つきベーシックプラン月額790円が追加されたNetflixの行く末は?(写真:ブルームバーグ)

11月4日、Netflixが「広告つきプラン」を開始した。

Netflixの成長が失速し、新たに広告プランを始めると聞いたのは今年の春だったが、私は最初信じなかった。広告モデルを蛇蝎のごとく嫌っていた人たちが、ちょっと会員数が減ったからと信念を曲げるはずがないと思ったのだ。

ところが11月に日本を含む各国で広告つきプランが始まるとの日程も伝わってきた。畑違いの事業をたった半年で始めるのかと当惑した。

広告つきプランが悪手と思える3つの理由

そして11月4日の未明、スタートした広告つきプランに入り各番組を見てみた。これはまずい、Netflix広告つきプランは到底、広告事業として成功するとは思えない。それが私の感想だった。一部の人々はNetflixが広告プランを始めたら日本のテレビはおしまいだと言っていたが、とてもじゃないがそんな拡大はしないだろう。Netflixを見守ってきたつもりの私としては、広告つきプランは最悪の手に思えた。その理由をいくつかの面から説明したい。

理由その1)強引に進め拙速にスタートしたから

11月に入り日本の業界から聞こえてきたのが、Netflixが広告つきプランで何の説明もなくテレビ局の番組を配信しようとしている、という話だ。既存のプランより配信コンテンツ数は少ないとNetflixは説明しており、日本のテレビ局は当然広告プランに自分たちの番組は入らないと悠長に構えていた。そうではないと聞きつけた一部の局がNetflixに抗議し説明を求めたが、驚いたことに何の反応もよこさなかったという。Netflixは日本の局と共同制作をはじめさまざまに提携し友好姿勢を示してきた。話をする姿勢すら見せないのはあまりにもNetflixらしくない。

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