香港、金融センターの魅力減に報酬の高さで対抗 当局は中国本土との強力な結び付きの利点を強調

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香港当局は政治的混乱と厳格な新型コロナウイルス規制の3年を経た今も、香港が引き続きアジアを代表する金融センターだと訴えている。

当局が強調しているのは、中国本土との極めて強い結び付きだ。香港で1日に始まった「グローバル・ファイナンシャル・リーダーズ・インベストメント・サミット」への参加者を見れば、そうした主張は受け入れられているようだ。ゴールドマン・サックス・グループやJPモルガン・チェース、HSBCホールディングスなど世界的金融機関のトップクラスの幹部が香港入りした。

李家超行政長官Photographer: Paul Yeung/Bloomberg

ただ、香港が金融センターとして特に競い合うシンガポールに劣勢なのは否めない。シンガポールに資金と人材が集まる一方で、新型コロナウイルスを徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策や民間企業への締め付けに伴う中国経済の減速がリスクをさらに高めている。

最新のグローバル金融センター指数によれば、アジアの金融センターとしてのトップはシンガポール。香港は世界4位に後退した。

IPO

地域の新規株式公開(IPO)に占める香港のシェアは約20年ぶりの低水準付近で推移。世界的にIPOが低迷する中で、中国のゼロコロナ政策や不動産不況が株式相場の重しになっている。年初来の発行ベースでは、香港は日本を除くアジアで5位と、昨年から1つ順位を落とした。

陳茂波財政官によると、香港はグローバル債と中国本土債の発行アレンジでアジア最大のハブであり、地域発行の34%を占めている。

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