香港、金融センターの魅力減に報酬の高さで対抗 当局は中国本土との強力な結び付きの利点を強調
最高責任者報酬はシンガポールと比べて香港6割高
給与
給与面では依然として香港が輝いている。人材紹介会社ロバート・ウォルターズが22年に行った調査を基にブルームバーグがまとめたデータによれば、取締役や最高責任者レベルの報酬はシンガポールと比べて香港が60%余り高い。17年時点では香港が約25%高かった。香港にとどまる人材を企業が奪い合う中、報酬が軒並み上昇している。
労働力
7月に就任した李家超行政長官は先月行った初の施政報告で、香港の労働力が過去2年間で約14万人減少したことを踏まえ、「世界中から人材を求める」と表明。香港の労働力は10年ぶりの低水準近くで推移しているが、最近になって再び持ち直している。
香港投資基金公会の調査は、ファンド運用会社の3分の1余りが一部または全ての地域的およびグローバルな役割を香港以外の場所に移したことを示している。7月の世論調査によると、香港駐在員の雇用・定着は「極めて困難」または「困難」との回答が70%近くに上った。
不動産市場
世界的に割高感が極めて強い香港不動産市場は珍しく下振れ局面に入っている。金利上昇に加え、多くの住民が香港から離れており、ゴールドマンは住宅市場について2年で30%落ち込むと予想。オフィスの空室は来年、記録的水準に達するとブルームバーグ・インテリジェンスはみている。
香港で住宅に売れ残りの山-販売初日に1軒も売れないプロジェクトも
原題:Hong Kong Fights to Prove It’s Still a Dominant Financial Center(抜粋)
--取材協力:.
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著者:Krystal Chia
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