【産業天気図・工作機械】自動車向け好調に加え重厚長大産業の需要も急増。「好況は3年続かず」のジンクスは過去の話に

●お天気概況
 工作機は3年目の好況に突入した。2003年の受注は前年比26%増、04年45%増を受け、今年の1~3月も24%増の勢いが続いている。「4月も月間受注は過去最高を更新した」(射出成形機のソディックプラステック)。「今年1年分の仕事量はすでに8割方確保済み」(横中ぐりフライス盤の倉敷機械)。絶好調を支えるのは、もちろん自動車業界の旺盛な投資意欲だ。半導体、デジカメなどIT業界向けの回復は今秋以降にズレ込みそうだが、造船、航空機、鉄鋼など重厚長大産業の需要も大きく膨らんでいる。

●今後の注目点
 悩みのタネは部材高だが、大半の企業は操業度の上昇で吸収する。ただ、切削工具の材料のタングステン、モリブデンは3~10倍にハネ上がった。切削工具各社は再値上げを予定しているが、「顧客は調達を優先している。価格は通りやすくなっている」(杉本商事)。「好況は3年は続かない」との工作機業界の鉄壁のジンクスは、破られようとしている。
【梅沢正邦記者】


(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―
  • 今見るべきネット配信番組
  • コロナ後を生き抜く
  • 晩婚さんいらっしゃい!
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
地銀 最終局面<br>首相が追い込む崖っぷち

遅々として進まなかった地銀再編。しかし菅義偉首相は明確に踏み込みました。全国の地銀はどう動くのか、現状を徹底取材。今後起こりうる地銀再編を大胆予測。さらにビジネスモデルや行員の働き方にも注目し、地銀が生き残る道について探りました。

東洋経済education×ICT