音楽プレーヤーが169万円、買う価値はある?

微細音まで浮き上がらせる仕組みとは

CDに感じていた響きの堅さが馴染み、音圧の強い音色に隠れていた微細音が色鮮やかに浮かび上がってくる。ボーカルは眼前に、ギターなどのバッキングがその左右に立ち、リズムセクションが背後を固める。ステージ上のアーティストの位置関係が立体的に再現される。

誤解を恐れずに言えば、キックドラムのようなアタックの強い音が入ると響きが薄れるトラックも如実に見えてきた。これはダイナミックレンジの狭いレコーディング機材で録ったトラックで起こる現象だが、レコーディングスタジオではなくいち家庭でここまで赤裸々に判別できるシステムが作れるとは。

オールインワンで楽しめる

録音の良し悪しがわかるプレーヤーということは、良質なトラックはより音楽性を高めることができるということ。今までにコレクションしたCDとの対話がもっと楽しくなるということを意味している。これは面白い。手持ちのすべてのCDをAK500Nで聴きたくなってくる。

バッテリー駆動のノートパソコン、リッピング時のエラーレートが低いドライブ、CDの読込速度をコントロールして精度を高められるリッピングソフト、リアルタイムDSD変換が可能なUSB DACなどの組み合わせで、AK500Nに近しいプレーヤーシステムは作れるかもしれないが、オールインワンでここまでのクオリティを叩き出すのは難しいだろう。

ホームオーディオ、ラウンジオーディオのリファレンスとして、AK500Nに169万円の価値は、確かにあると断言できる。

(文:武者良太)

IGNITEの関連記事
160万円の音楽プレーヤー「AK500N」が発売へ… その音へのこだわりとは
キヤノンが送る最強の一眼「EOS 5Ds・EOS 5Ds R」どちらを買うべきか?
BOOST TOKYO NIGHTに潜入、ラン×テクノロジーの世界がカッコよすぎた!

 

関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
JR北海道<br>労使癒着の深い闇

赤字路線を多数抱え、自力再建が難しいJR北海道。来年にも経営支援のために公金が投入される。だが、革マル派と密接な労働組合と会社の労使協調路線を放置したままでよいのか?