気候変動に関する国連会議COP27が、エジプトのシャルムエルシェイクで、11月6日から18日にかけて開催される。注目点は3つある。
気候変動に関する国連会議COP27が、エジプトのシャルムエルシェイクで、11月6日から18日にかけて開催される。
2021年末のイギリス・グラスゴーCOP26では、気候変動に関するパリ協定の長期目標(許容できる、産業革命以来の平均気温の上昇)が2度から1.5度に事実上強化され、世界は2050年にカーボンニュートラル(脱炭素化)を目指すことが決まった。
この間、世界気象機関と国連環境計画により設立されたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)による第6次評価報告書も発表され、新知見を踏まえてのCOPでの議論が注目されている。一方でロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー危機やコロナなどで参加国の足並みの乱れも指摘される。その中で開催されるCOP27での注目点を3つに絞ってご紹介したい。
脱炭素化へ向けた世界最大の見本市の色彩も
3つの注目点とは以下だ。
①地球温暖化による、対策をしても防ぐことのできない被害を意味する「損失と損害」(ロス&ダメージ)と呼ばれるテーマに関する議論の行方。
②COP本来のルール作りの中で今回注目される5年ごとに削減目標を引き上げていくための「科学的進捗評価」およびカーボン(炭素)取引に関するパリ協定第6条をめぐる交渉。
③機関投資家や企業、都市、NGO(非政府組織)などの動き。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
東洋経済ID 会員特典
東洋経済IDにご登録いただくと、無料会員限定記事を閲覧できるほか、記事のブックマークや著者フォロー機能、キャンペーン応募などの会員限定機能や特典をご利用いただけます。
東洋経済IDについての詳細はこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら