【産業天気図・鉄道】本業の足踏みを関連事業で補い「晴れ時々曇り」継続

鉄道会社の多くは2004年度に続き05年度も経常利益が最高益を更新しそうだ。定期を中心に運輸収入は伸び悩むが、関連事業(レジャー、不動産等)で補う形が続く。
 業界総体としては基本的に業績好調だが、JR東日本のみ新潟中越地震の影響が出る。04年度減収分として140億円、震災特損350億円を見込む。ただ05年度への影響は軽微で、業績の波乱要因にはならない。福岡県西方沖地震に見舞われた西日本鉄道も、影響は軽微の見通しだ。
 関連事業として面白いのがJR東日本の「Suica」。IC乗車カードとして出発、電子マネーなどに拡大してきた。01年にサービスを開始し、3年半で1000万枚を超えた。06年1月にはモバイル型の携帯電話搭載型Suicaが登場し、さらなる拡大が期待できる。
 そのほか駅周辺の再開発事業にも各社注力している。JR西日本の大阪駅再開発(11年開業予定、総事業費1500億円)、阪急電鉄の西宮北口再開発(06年開業予定)、JR東日本の東京駅八重洲口再開発(11年開業予定、総事業費1450億円)などのほか、東急電鉄も渋谷駅の再開発に乗り出してくる。
 本体の鉄道事業の苦戦を他の事業でカバーするという形は、当分続くだろう。
【田北浩章記者】


(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

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