ホンダ新社長、就任直前に専務昇格のワケ 用意された3カ月の助走期間

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伊東社長(右)は八郷氏の豊富な海外経験が今後に役立つと考えている

八郷氏が入社したのは1982年。四輪の車体設計の経験が長く、購買や生産も経験しており、ホンダの中でもこれほど多くの部門を経験してきた経営幹部は珍しいとされる。

米国や英国で要職を務めたほか、2013年から担当した中国事業の強化に手腕を発揮した。伊東社長も「グローバルな経験がこれからのホンダの事業面に必ず役に立ってくる」と期待を寄せる。八郷氏の社内評は「気さく」「人望が厚い」。仕事では海外を飛び回ってきたが、趣味は車の模型作りとミニカーの収集というから”インドア派”だ。

花を咲かせる年

ホンダは国内向け主力車の連続リコール(回収・無償修理)やタカタ製エアバッグの大量リコールが響き、2014年度は減益の公算だ。仕切り直しともいえる今年は、世界最高峰の自動車レースであるF1への7年振りの復帰や小型ジェット機「ホンダジェット」の納入開始も控える。

社長交代会見で「2015年は花を咲かせる年」と力を込めた八郷氏。わずか3カ月という助走期間で、8代目ホンダ社長としての自覚を高め、6月の就任までにどこまで加速できるのか。クルマのみならず新社長の経営手腕にも注目が集まる1年になることは間違いない。

(撮影:尾形文繁)

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