湘南モノレール「ピンクの車両」が担う重大な使命 乳がん撲滅「ピンクリボン運動」を1年中啓発
湘南の空を飛ぶように疾走する湘南モノレールに、ひときわ目立つ車両がある。ボディーの側面に大きなピンク色のリボンマークをあしらった「ピンクリボン号」と呼ばれる車両である。
このピンク色のリボンマークは、アメリカ発祥の乳がん撲滅のための啓発運動「ピンクリボン運動」における乳がんの早期発見・診断・治療の重要性を伝えるシンボルマークである。「ピンクリボン号」には、「乳がんに罹る女性を減らし、1人でも多くの命を救いたい」という重要なメッセージが託されているのだ。
毎年10月はピンクリボン月間である。これに合わせ、なぜ湘南モノレールにピンクリボン号が誕生したのか、その誕生秘話をお伝えする。また、後半では湘南記念病院の乳がんセンター長で、ピンクリボンかながわ代表として、乳がん啓発のためにさまざまなメディアへの出演や講演活動、執筆などを行う土井卓子医師に、乳がんの早期発見の重要性などについてインタビューした。
編成ごとに違うラインの色
湘南モノレールでは、1970年の開業以来、300形、400形、500形、そして現行型の5000系が登場。懸垂型(ぶら下がり型)モノレールであることから、車両の軽量化が必要であり、各世代の車両ともボディーにはアルミ合金を使用している。
300形から500形までは、アルミ合金製のボディーに赤いラインが引かれ、銀色に赤いラインというカラーリングが湘南モノレールのトレードマークだったが、2004年6月に導入が始まった5000系からは編成ごとにラインの色を変えることになった。
最初にデビューした5000系第1編成は、従来通りの赤いラインとなった。次の第2編成はブルー、その後は順にグリーン、イエロー、パープル、ブラックが登場し、2016年5月にデビューした第7編成がピンクラインとなった。
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