トヨタ「新型シエンタ」買うならどのグレード? 長期化する納期問題も考慮したセレクトが重要

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一方、パワートレインによる価格差は「Z」と「G」が35万円、「X」で43万円ハイブリッド仕様のほうが高額となるが、燃費性能だけでなく動力性能面でもハイブリッド仕様には余裕があり、オプションで設定されるアクセサリーコンセント(AC100V・1500W)を選択すれば外出先でも多くの電化製品が使用可能となる。

アクセサリーコンセント
オプションのアクセサリーコンセント(AC100V・1500W/非常時給電システム付)(写真:トヨタ自動車)

さらにアクセサリーコンセントには、新たに非常時給電システムも備わったことでおよそ5.5日ぶん(ガソリン満タン・消費電力400W時の場合)の電力を供給することができるという点も見逃せないポイントと言えるだろう。価格差は小さくないが、ガソリンが高騰している昨今、燃料代や最終的な下取り価格、購入時の減税などを考慮すると、その価格差は一気に縮まっていくから、特段の理由がない限りはハイブリッド仕様をオススメしたいところだ。

グレードは3つの中からどれを選ぶ?

新型シエンタのグレードはハイブリッド、ガソリンともに上から「Z」「G」「X」の3グレード体系となる。

X(ハイブリッド・2WD・5人乗り)
X(ハイブリッド・2WD・5人乗り)の外観。Xグレードの価格は、195万円~261万8000円(写真:トヨタ自動車)

もっともベーシックなグレードの「X」は、ガソリンモデルで200万円を切る低価格が魅力だが、ボディカラーは9色設定される中の4色しか選択できず、ディスプレイオーディオもレス。スライドドアも助手席側のみパワースライドとなるなど、標準装備がかなり省略されてしまう。

また、すべての「X」グレードは現時点で2023年4月以降の生産となることがアナウンスされているため、積極的にオススメしづらいグレードいうのが本音だろう。

G(ガソリン・5人乗り)
G(ガソリン・5人乗り)の外観。Gグレードの価格は、230万円~288万8000円(写真:トヨタ自動車)

中間グレードの「G」については、両側パワースライドドアやブラインドスポットモニター、ディスプレイオーディオにETC車載機、ドライブレコーダー(前方)など、あると嬉しい装備は一通り標準装備となっている。ただし、設定されているメーカーオプションのほとんどが選択すると生産時期が2023年4月以降となってしまうので、標準装備されているもので十分と考えるユーザーであれば検討の価値があるグレードとなっている。

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