日産｢エクストレイル｣買うならどのグレード？ 新世代の日産車を象徴する充実したスペック

2022年7月20日にフルモデルチェンジを発表した新型エクストレイル（写真：日産自動車）

2022年7月に登場した4世代目となる新型「エクストレイル」。初代～2代目を彷彿とさせるスリークなデザインとなっているが、大きく変わったのはガソリンモデルを廃止し、「e-POWER」と呼ばれる日産自慢のハイブリッドシステムのみのラインナップとなったことだろう。

発電用エンジンには、日産が世界で初めて量産化に成功した可変圧縮比エンジン「VCターボ」を搭載（写真：日産自動車）

パワートレーンは、高出力モーターによる滑らかな走りを実現した第2世代「e-POWER」に加え、ダウンサイジングされた1.5Lの可変圧縮比エンジン「VCターボ」を搭載。4WDシステムも電気自動車SUVのアリアに先行して採用された「e-4ORCE（イーフォース）」が採用されるなど、新世代の日産車を代表する1台となっている。

発売されて間もない、この新型エクストレイルを購入するとしたら、どのグレードがオススメなのか考えてみたい。

2列シートの5人乗りか、3列シートの7人乗りか

新型エクストレイルのサイドビュー（写真：日産自動車）

オーテックが手掛けたAUTECH e-4ORCEのスタイリング（写真：日産自動車）

ミドルクラスのクロスオーバーSUVであるエクストレイルであるが、3列シートの7人乗り仕様も先代に引き続き用意される。ただし、3列シート仕様は、中間グレードにあたるXの4WDモデル「X e-4ORCE」と、それをベースとしたカスタマイズカー「X e-4ORCE エクストリーマーX」と「AUTECH e-4ORCE」のみとなる。

また、3列シートでは、2列シートのX系にオプション設定が存在するAC100V 1500Wコンセント（ラゲッジルームに備わる）を選ぶことができない。そして3列目はシートサイズもミニマムなので、子ども用もしくはエマージェンシー用として割り切る必要があるだろう。

2列シートと3列シートの価格差は、13万900円と意外に高値となっていることもあって、「どうしても3列シートが必要」という人以外は選択肢の多い2列シート仕様がオススメといえそうだ。