日産「エクストレイル」買うならどのグレード? 新世代の日産車を象徴する充実したスペック

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内装
新型エクストレイルの内装(写真:日産自動車)

逆にどうしても3列シートが必要というユーザーは、上級グレードの「G」に3列シート車が設定されない点がネックとなるが、NMCオーテックが手掛けるカスタマイズ仕様の「エクストリーマーX」や「AUTECH」シリーズに3列シート車が設定されているので、そちらを選ぶというのも選択肢のひとつとなるだろう。

駆動方式は2WD(前輪駆動)か、4WD(e-4ORCE)か

e-4ORCE
新型エクストレイルで採用されているe-4ORCEの走行イメージ(写真:日産自動車)

次に決めておきたいのは駆動方式だ。従来のモデルであれば、降雪地域などやアウトドアレジャーに頻繫に出かけるユーザーでなければ2WDでも十分といえたのだが、新型エクストレイルに採用されたe-4ORCEは、フロントの150kW/330N・mを発生するモーターに加え、リアにも100kW/195N・mという高出力なモーターを備える。

そして、その前後のモーターと左右のブレーキを綿密に統合制御し、コーナリング中にきめ細かな出力制御を行うことでライントレース性能を大幅に向上させてくれるものとなっている。そのため、オフロードや雨、雪などの滑りやすい路面の場合はもちろんのこと、オンロードでも高いハンドリング性能を体感することができるので、ドライブ好きであればe-4ORCEモデルを積極的に選びたいところ。

価格差はグレードによって異なるが、20万200円~30万300円となっている。e-4ORCEのほか、アドバンスドヒルディセントコントロールと後席ヒーター付シート、ステアリングヒーターも標準装備となる(Gは2WDでも標準装備)ため、決して割高とはいえない(かといって格安でもないが)。

また、発表直後のデータでは8割以上のユーザーが4WD(e-4ORCE)を選択しているというので、リセールなどを考えても4WD(e-4ORCE)を選択したほうがトータルで得になる可能性が高そうだ。

大きく分けて3つ、グレードはどれを選ぶ?

Gのインテリア
最上級グレードにあたるGのインテリア。内装色はタン(写真:日産自動車)

新型エクストレイルは、カスタマイズモデルを除けばエントリーグレードの「S」、中間グレードの「X」、上級グレードの「G」という3グレード体系となり、それぞれに4WDモデルの「e-4ORCE」が設定されている。

もっとも安価な「S」は319万8800円(e-4ORCEは347万9300円)と買いやすい価格が魅力的ではあるものの、オーディオレスかつメーカーオプションのナビの設定がなく、運転支援システムのプロパイロットや駐車支援システムのプロパイロットパーキング、インテリジェントアラウンドビューモニターやインテリジェントルームミラーといった装備も用意されない(オプション設定もなし)。

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