ザポリージャで生まれ育ち、重量挙げのトレーナーをしているセルゲイ・イワーネシ(37)。市内で食糧配給の手伝いをしながら、こう答えた。
「ロシアは私たちの土地へ突然攻撃を始め、今度は併合宣言です。ザポリージャ原発も恐ろしい状況です。ロシアとともに、なんて考えられません」
今年2月の開戦直後、市内中心部にまでロシアの戦車部隊が押し寄せたときの記憶は鮮明に残っている。占領地からの避難者を多くかかえるザポリージャ市の住民にとって、わが街もどうなるかわからない、という不安は拭えない。
9月30日を起点に激化したザポリージャ市内への砲撃。10月14日までの2週間で70人を超える住民が犠牲になったという。プーチン大統領にとってウクライナが統治するザポリージャ州の北部3割ほどのエリアを攻め落とす野望が消えることはないだろう。
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