その変化の大きさは、長期推移で比較すると明らかです。1997年の数値を基準として、割合の差分の変化を示したものが以下のグラフです。
女性の条件としての「男性の容姿」は、全項目中もっとも増加幅が大きく、およそ14ポイントも増えています。同時に、興味深いのは男性の条件としての「女性の経済力」の増加です。その増加幅は17ポイントもあります。
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つまり、女性は男性の容姿を求めるようになり、男性は女性の経済力を求めるようになったわけです。まるで今までの男女の条件が逆転したかのようです。
冒頭の回文のように「顔かお金か」のどちらかではなく、「結婚は、男も女も顔とお金の両方を求め始めた」ということになります。率直に申し上げて「欲張りすぎでは?」と思ってしまうのは私だけでしょうか?
婚活から降りる男性が増える?
男性側にしてみれば、元々「年収いくら以上」みたいな条件を突きつけられて、婚活から降りる男性も多い中で、さらに「容姿」まで求められてしまっては参加者がいなくなるのではないでしょうか。
しかし、そもそも論として恋愛において「容姿」を求められるのは女性という前提そのものが間違っていたとしたらどうでしょう?
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