景気によって「若者の恋愛観変わる?」意外な事実 恋愛が活発化しても少子化は"解決しない"

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男性と女性が座っている
いつの時代も恋愛強者は3割しかいない(写真:nonpii/PIXTA)
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「最近の若者が恋愛に関して草食化したわけではない。『恋愛強者3割の法則』どおり、いつの時代も恋愛強者は3割しかいない」

このことは繰り返しこの連載でもお伝えしてきました。2022年6月に内閣府が公表した「令和4年版男女共同参画白書」において、「20代男性の約4割はデートの経験がない」という調査結果がことさらテレビやネットでも取り上げられ、大きな話題となりました。

街頭インタビューで中高年者が「最近の若者はだらしがないね~」などとお決まりのフレーズを言うシーンが何度も流れました。しかし、彼らもまた若者のときは同じでした。言ってしまえば、これは「今に始まったことではない、以上終わり」の話でしかありません。

恋人がいる未婚者の割合はずっと3割前後で推移

社人研の出生動向基本調査によれば、「恋人がいる未婚者の割合」というのは1982年から2015年にかけておおよそ3割前後で推移しており、それほど大きな違いはありません。

デートの経験率に関しても、日本性教育協会が発刊している「若者の性白書」から男性だけを抽出すると、1963~1968年生まれの人(2022年現在54~59歳の層)の10歳~22歳までのデート経験率(累積値)の推移を見ても、経験率が60%を超えたのは18歳くらいで、その後19~22歳でやっと7割を超える程度にすぎません。

同様に、1981~1986年生まれ(現36~41歳)も1993~1999年生まれ(現23~29歳)もそうたいして違いはない。つまりは、40年前の若者と比べても、そんな大騒ぎするほど変わってはいないどころかほぼ一致していると言えるわけです。

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