SNSの普及に伴い、親が子どもの写真や私生活上の事柄をSNSで公表するケースが多くなっています。
親からすると、わが子の日々の成長を記録する意味もあるでしょうし、可愛いわが子の様子を見てもらいたいという気持ちもあるのだと思います。
ですが、公表された子どもの側からするとどうでしょうか。小さい頃は何も思わなくても、年齢を重ね思春期になったときにどう感じるでしょうか。法的な問題はないのでしょうか。
「親が子どもの写真や私生活上の事柄をSNSで公表すること」にまつわる法律問題について、解説します。なお本稿において、子どもは「未成年」を指しています。
肖像権の侵害、プライバシー権の侵害になりうる
親だから子どもの写真をどう使用しようと自由かというと、そうではありません。子どもにも人権があり、肖像権もプライバシー権も認められます。親の人権と子どもの人権は別のものです。
そのため、親が子どもに無断で子どもの写真をSNSで公表することは、法的には、子どもの肖像権侵害やプライバシー権侵害になりえます。
そして、写真でなくても、親が子どもに無断で子どもの私生活上の事柄をSNSで公表することは、法的には、子どものプライバシー権侵害になりえるのです。
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