「4代目フィット」3年目の改良で何が変わったか? 待望のRS復活にパワートレインの出力アップも

✎ 1〜 ✎ 108 ✎ 109 ✎ 110 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

その他のモデルでは、外観デザインの小変更とパワートレインのアップグレード、「Honda SENSING」の機能追加が行われた。グレードは、前述のRSに加えて下記の4タイプが用意される。

・BASIC:シンプルで自分らしさが光る基本のタイプ
・HOME:生活になじむデザインと快適性を備えたタイプ
・LUXE:洗練と上質を兼ね備えたスタイリッシュなタイプ
・CROSSTAR:週末に出かけたくなるアクティブライフに応えるタイプ

ここで、グレードが1つ減っていることに気づいた人もいるだろう。これまで用意されていた「NESS」が、廃止となっている。「フィットネス」とかけたNESSグレードは、ビビットなカラーコーディネートを特徴としたユニークな仕様であったが、販売は振るわず、このタイミングで廃止となった。

デザイン上では、BASIC/HOME/LUXEはバンパーデザインを変更。アッパーグリルの位置を上げ、さらにHOME/LUXEにはメッキモールを配することで、上質感を持たせている。

本革シートなどを採用する上級仕様の「LUXE」(写真:本田技研工業)

クロスオーバーテイストのCROSSTARはフロント、サイド、リアのガーニッシュをシルバー色に変更。「タフギアらしいデザインにすることで、よりクロスオーバーらしさを強調しています」と言う。

e:HEVは出力アップ、ガソリン車は排気量拡大

2モーターハイブリッド「e:HEV」は、モーター最高出力を10kW(14PS)プラスとなる90kW(123PS)へと向上。ガソリン車は、1.3リッターだった排気量を1.5リッターとしたDOHC i-VTECエンジンを採用し、走りにゆとりを持たせている。

安全運転支援システム「Honda SENSING」は、トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)と急アクセル抑制機能を新たに標準設定に。ブラインドスポットインフォメーション、後退出庫サポートをタイプ別で新設定した。

ボディカラーは、RS/CROSSTARに専用設定された新色「スレートグレー・パール」を含む全13色。CROSSTARは、専用2トーンカラーを採用する。

メッシュパターンのグリルも新しい「CROSSTAR」(写真:本田技研工業)

価格はガソリン「BASIC」の159万2800円から、e:HEV「LUXE 4WD」の266万4200円まで。新設定の「e:HEV RS」はFF(2WD)のみで、234万6300円だ。なお、全グレードともCVTのみで、マニュアルトランスミッションは用意されない。

記事のタイトル「3年目の改良で何が変わったか?」に対する答えは、「RS追加と手堅い商品力アップ」と言えるだろう。

実用性の高いコンパクトなハッチバックボディにスポーティな走りを組み合わせたフィットRSは、歴代ファンがいるモデルだし、その他のグレードも魅力的なアップグレードである。新たな顧客を引き付ける吸引力がどれだけあるかは現段階では未知数だが、再びホンダのナンバーワン車種となることを期待したい。

この記事の画像を見る(75枚)
木谷 宗義 自動車編集者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

きたに むねよし / Muneyoshi Kitani

1981年、神奈川県生まれ。大学卒業後、専門学校で編集を学び、2006年よりフリーランスの編集者/ライターとしてキャリアをスタート。取材・執筆、編集、ディレクション業務のほか、当初よりメディア運営に携わる。現在は自動車編集者として、初心者向けからマニア向けまで幅広く自動車コンテンツの制作やプロデュースを行う。type-e.inc代表取締役。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事