その他のモデルでは、外観デザインの小変更とパワートレインのアップグレード、「Honda SENSING」の機能追加が行われた。グレードは、前述のRSに加えて下記の4タイプが用意される。
・HOME:生活になじむデザインと快適性を備えたタイプ
・LUXE:洗練と上質を兼ね備えたスタイリッシュなタイプ
・CROSSTAR:週末に出かけたくなるアクティブライフに応えるタイプ
ここで、グレードが1つ減っていることに気づいた人もいるだろう。これまで用意されていた「NESS」が、廃止となっている。「フィットネス」とかけたNESSグレードは、ビビットなカラーコーディネートを特徴としたユニークな仕様であったが、販売は振るわず、このタイミングで廃止となった。
デザイン上では、BASIC/HOME/LUXEはバンパーデザインを変更。アッパーグリルの位置を上げ、さらにHOME/LUXEにはメッキモールを配することで、上質感を持たせている。
クロスオーバーテイストのCROSSTARはフロント、サイド、リアのガーニッシュをシルバー色に変更。「タフギアらしいデザインにすることで、よりクロスオーバーらしさを強調しています」と言う。
e:HEVは出力アップ、ガソリン車は排気量拡大
2モーターハイブリッド「e:HEV」は、モーター最高出力を10kW(14PS)プラスとなる90kW(123PS)へと向上。ガソリン車は、1.3リッターだった排気量を1.5リッターとしたDOHC i-VTECエンジンを採用し、走りにゆとりを持たせている。
安全運転支援システム「Honda SENSING」は、トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)と急アクセル抑制機能を新たに標準設定に。ブラインドスポットインフォメーション、後退出庫サポートをタイプ別で新設定した。
ボディカラーは、RS/CROSSTARに専用設定された新色「スレートグレー・パール」を含む全13色。CROSSTARは、専用2トーンカラーを採用する。
価格はガソリン「BASIC」の159万2800円から、e:HEV「LUXE 4WD」の266万4200円まで。新設定の「e:HEV RS」はFF(2WD)のみで、234万6300円だ。なお、全グレードともCVTのみで、マニュアルトランスミッションは用意されない。
記事のタイトル「3年目の改良で何が変わったか?」に対する答えは、「RS追加と手堅い商品力アップ」と言えるだろう。
実用性の高いコンパクトなハッチバックボディにスポーティな走りを組み合わせたフィットRSは、歴代ファンがいるモデルだし、その他のグレードも魅力的なアップグレードである。新たな顧客を引き付ける吸引力がどれだけあるかは現段階では未知数だが、再びホンダのナンバーワン車種となることを期待したい。
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