菱食は東北地方の2割の物流センター約20拠点で操業停止、小売店からの発注も通常の3~5倍に【震災関連速報】
三菱商事系の食品卸大手、菱食は東日本大震災の影響で、東北地方にある物流センターの2割にあたる約20のセンターが15日時点で操業を停止している。
このうち東北地方、北関東にある約10のセンターは、建物の損壊が激しく近づくこともままならないなど深刻な被害を受けた。残りの約10拠点は、倉庫内の整理などで復旧できる見通しだ。操業を停止しているセンターの拠点名などは公表していない。
首都圏でも、小売店から年末年始の特需期にあたる通常の3~5倍にあたる発注が続いている。例年、3月は食品の荷動きが少ないため人員も不足気味だ。パート人員の確保に加え、本社からセンターへ50名程度の人員を派遣するなど対応に追われている。
同社は、現状の混乱を「地震翌日の12日には被災した倉庫で整理に追われ供給が滞ったうえ、スーパーの品薄状態が消費者の危機感を煽り負の連鎖が起こっている」と説明する。さらに、東北地方では救援物資の搬送が優先されており、今後の完全復旧の見通しはいまのところ不透明だ。
(麻田 真衣 =東洋経済オンライン)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら