ロシアは1991年12月のソ連崩壊と同時に、「北朝鮮とは軍事協力を行わない」という方針を決めたが、実際にはそれまでの援助や支援により、北朝鮮人民軍の装備はほとんどが旧ソ連製で構成されてきた。核やミサイル開発のための技術も、大部分は旧ソ連からの技術を基にしたものといえる。
北朝鮮はかつて、ソ連軍のAKカラシニコフ小銃などの小火器を製造したことがあるし、現在開発中の弾道ミサイルや短距離ミサイルは、ソ連製の技術をまねて開発したものだ。核開発も、その原点は1960年代に旧ソ連の原子力科学者などを北朝鮮に招き研修を受け、また小型実験炉も旧ソ連が提供したのがその嚆矢だ。
この十数年、北朝鮮はミサイルやほかの簡単な兵器について製造・輸出することで外貨稼ぎをするようになった。古川氏は、「ロシアの兵器を基にした北朝鮮製兵器はアフリカや中東など、ロシア製が使われている地域に輸出されてきた」と指摘する。そのため、もし現在のロシア軍が兵器の調達に困っているのであれば、北朝鮮も当然、その調達先の一つとなる可能性はあるだろう。
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