ダイハツ・タント「ド迫力新顔も」一部改良の全貌 カスタムのフロント刷新とSUV追加で盤石体制へ

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アウトドアユースを考慮して、タント ファンクロスには、キャンプや釣り等で汚れた荷物や濡れた道具を置いても手入れのしやすい撥水加工のシート表皮や防水加工シートバック、夜間の積み下ろしで役立つラゲージルームランプ、USBソケットを専用アイテムとして装備する。

タント ファンクロスのインテリア(写真:ダイハツ工業)
タント ファンクロスのインテリア(写真:ダイハツ工業)

なお、SUVテイストとはいえ、機能や性能は標準車と同じ。2WDと4WDがラインナップされ、2WDで150mm、4WDで165mmという最低地上高も変わらない。

新型タントの2台トピックはタント カスタムのフェイスリフトとタント ファンクロスの登場だが、標準車も含めて全モデルで細かい部分のアップデートも実際されている。

まずは、「上下2段調節式デッキボード」。デッキボードを高い位置に設置できるようにしたことで収納性アップを実現したほか、後席シートバックを倒したときにフロアをフラットにできるようにしたものだ。また、ラゲージ側(後席シートバック)にスライドレバーを装着することで、シートアレンジの操作性を向上させている。

デッキボードは取り外してテーブルとしても使える(写真:ダイハツ工業)
デッキボードは取り外してテーブルとしても使える(写真:ダイハツ工業)

また、オプションで「9インチスマホ連携ディスプレイオーディオ」を全車に設定。音声認識でエアコンやマルチメディア等の操作ができるほか、Apple CarPlayのワイヤレス接続にも対応する。また、HDMIソケットを追加設定し、再生できる映像の種類を拡大。

ほかには、ボディカラーのラインナップが変更され、タントは「ライトカラーで“親しみ”イメージを強化」、タント カスタムでは「“上質”な印象を強化」したという。

標準車のカラーバリエーション(写真:ダイハツ工業)

その他では、エンジン制御の最適化による燃費性能の向上(2WD/CVT/NAエンジン搭載グレードでWLTCモード燃費22.7km/L)、福祉車両の「フレンドシップシリーズ」の機能や使い勝手の向上が図られた。

狙うは「軽自動車ナンバーワン」

価格は標準車が138万6000円~177万1000円、タント カスタムが178万2000円~199万1000円、そしてタント ファンクロスが172万1500円~193万500円。月間販売目標台数は1万2500台とされる。2022年8月の販売台数のデータを見ると、N-BOXが1万1130台、スペーシアが6751台だから、「軽自動車ナンバーワン」を狙っているということだ。

標準車のデザインは変わってないため、これから販売台数が大きく伸びるとは考えにくい。そうなればフェイスリフトを実施したカスタムの伸びと、新顔ファンクロスの増加分がどれぐらいになるかが勝負どころだろう。

機能面や性能面の大幅アップデートはなかったが、デザインの上質感アップやクロスオーバースタイルモデルの追加が、購入検討車にとって大きなプラス要素であることは間違いない。

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木谷 宗義 自動車編集者

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きたに むねよし / Muneyoshi Kitani

1981年、神奈川県生まれ。大学卒業後、専門学校で編集を学び、2006年よりフリーランスの編集者/ライターとしてキャリアをスタート。取材・執筆、編集、ディレクション業務のほか、当初よりメディア運営に携わる。現在は自動車編集者として、初心者向けからマニア向けまで幅広く自動車コンテンツの制作やプロデュースを行う。type-e.inc代表取締役。

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