会社員「家なしアドレスホッパー」の非日常生活 月額4万円超、定額制住み放題で90拠点を移動
失敗④ 多拠点生活の意味がなくなる忙しさ
平日、週末関係なく一日10〜12時間働く西出さんは、忙しすぎて外に一歩も出ない日が続くこともあったという。
「せっかく地方で多拠点生活をしてるのに、忙しすぎて部屋からほとんど出ないなら、都内で暮らしているのと変わらないですよね(笑)。そういうことはありました。だから、今は一日のルーティンを決めています」。
朝は気分転換を兼ねて外へ出て仕事をし、日中は拠点やコワーキングスペースを利用してオンライン会議などをこなす。夜はカフェやシェアハウスの共有スペースで仕事をしたりとまちまちだが、健康のためにサウナにも通うことも欠かさない。
「一日のスケジュールを決めてリズムが整えば、場所が変わる影響はほとんどなくなります。働き方も安定しますね。
あとは、余白の時間をあえて作って、付き合いで飲みに行ったり、サウナに行ったりします。アドレスホッパーになる前は、月に1回は高熱を出していましたが、サウナに通うようになって体調も良くなりましたね」。
ちなみに、アドレスホッパーの生活費はADDressの月額料を除いて月々12万円が相場だという。都内のひとり暮らしとそう変わらないはずだ。そこで西出さんから提案がある。
「もし、昔の僕みたいに日曜日の夜に憂鬱になるサザエさん症候群の人がいたら、一週間だけでも場所を変えて仕事をしてみると、それだけで気分が変わるのでおすすめです。
家と職場を往復するだけのライフスタイルの人にも、ぜひ試してほしいと思いますね」。
(ぎぎまき=取材・文)
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