米有力紙「日本人が国葬に怒り狂っているワケ」 日本人は今、何を訴えようとしているのか
公明党の平木大作参議院議員によると、統一教会の場合の主な違いは政治家とのつながりが大衆の目にさらされていなかったことだという。
「現在国民は、これまで自民党と統一教会との関係に気づかなかったとして、現在双方の組織に対して批判の目を向けている」と平木議員はインタビューで答えている。創価学会と公明党については、「その関係は誰もが知るところだ」と彼は言う。
野党の支持率は上がっていないという事実
しかし、国民が国葬に反対する声をあげても、政治改革は起こりそうにないと、2012年の自民党総裁選挙で安倍元首相をあとわずかで打ち破る可能性があった、自民党の有力議員である、石破茂氏は話す。
「岸田氏の支持率は下がっているが、野党の支持率は上がっていない」と、同氏は指摘する。「国民は動揺している。確信が持てないのだ。私が思うに、どうすべきか途方に暮れているのだろう」。
抗議活動の主催者は、国民が奮起することを期待していると語った。
代々木公園での、大規模な抗議活動の主催者であり、安倍氏により提案された平和憲法の改正に反対する草の根団体事務局長である、菱山南帆子さん(33歳)は、活動家は、国政にプレッシャーをかけるため、市や県の選挙をターゲットとすることができると語った。
「日本人は、声を上げれば物事を変えることができる国民であると、日本人自身が認識する必要がある」と、彼女は言う。
(執筆:Motoko Rich記者、Ben Dooley記者記者)
(C)2022 The New York Times
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