体も心も壊す「食のハラスメント」10個のNG行為 シルバーウィークの帰省でも食事の強要に注意

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食ハラは、食品ロス(フードロス)の観点からしても問題だ。そもそも全部食べてもらうことを前提としてあれもこれもと作りすぎると、食べ残しも多くなり、食品ロスが発生しやすくなるからである。

また飲食店の場合には、ほかの客も快く思わない可能性がある。通常人はほかの人がおいしそうに食べている様子を見ると、よりおいしいと思って食べるものだ。人から強要されて、苦しそうに食べていたりする姿を目の当たりにして、食欲が増す人はまずいない。本来はおいしく食べてもらえたはずの飲食店や料理を提供するつくり手の立場からしても、嬉しいものではない。

ここまで食事ハラスメントの弊害について説明してきたが、食に関するハラスメントはほかにいくつもある。食事ハラスメント以外の、食のハラスメントを以下9つを紹介しよう。

お酒に関するさまざまなハラスメント

まず、アルコールハラスメント(アルハラ)。アルコールが飲めない人に、アルコールを強要するというものだ。アルコールは人によって耐性が異なっており、日本人は下戸(お酒が飲めない人)が多いともいわれている。場合によっては生命の危機にさらされるだけに、「飲まなければ失礼だ」「飲んでいくうちに強くなる」といった論理は一切通用しない。

また下戸とはいかないまでも、一気飲みをさせたり、次から次へと飲ませるなど、よほどの酒豪でなければ飲みきれないような酒量を強要することは、許される行為ではないだろう。またお酒が強くても、あまり好きではない人もいる。ただ単にお酒が強いからといって、たくさん飲ませようとするのもアルコールハラスメントにあたる。

アルコールハラスメントに近いものには、シャンパーニュハラスメント(シャンパンハラスメント、シャンハラ)カシスハラスメント(カシハラ)ロゼワインハラスメントもある。

シャンパーニュや、泡もののスパークリングワイン、甘くてさわやかなカシスオレンジを女性は好んで飲むと決めつけて、いざ女性がソルティドッグのような辛口のカクテルやフルボディの赤ワイン、ウイスキーなどをオーダーすると「カシスオレンジを飲まないの?」などと尋ねる人もいるようだ。当然味覚や嗜好は女性の中でも異なるため、飲みたくないお酒を無理やり強要することはハラスメント行為に当たる。

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