私たちが〆切ギリギリにならないと頑張れない訳 「努力できる」は才能ではなく工夫である

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さらに、勉強法のプロたちの多くは、「この教科は1時間でここまでやる」「このレポートは●時までに仕上げる」のように、勉強に「制限時間」を設けることを推奨しています。

勉強に制限時間を設けることで、

・集中力が高まる
・記憶力が高まる
・やるべきことが明確になる
・自分を追い込める

という効果を得ることができます。

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脚本家で日本神経心理学会にも所属している上岡正明さんは、『死ぬほど読めて忘れない高速読書』(アスコム)で、「人間は始めと終わりを強制的にロックされると、その間の集中力が飛躍的に高まることがわかっています」と述べ、スポーツの試合や試験も、時間が決められることで、「意識がそこだけにフォーカスするから、脳が集中力を発揮するのです」と説明しています。

たとえば「インターネットによる検索時間」や「試験中に1問にかける時間」「暗記学習をする時間」などは「●分以内」と決めることで、効率が格段に上がります。

なお、時間に制限を設けるときには、タイマーの活用を進めている名著もありましたが、その際にスマホのタイマーは使わないほうがいいとありました。タイマーを使おうとすることがスマホを触るきっかけとなり、逆に勉強の妨げになる可能性があるからです。

漠然と「がんばろう」だけで終わらないために

「意志が強そうに見える誰かは、自分の外に意志を支える『仕組み』を持っている。」(読書猿『独学大全 絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』/ダイヤモンド社)

意志が強い人が努力し勉強し続けられ、そうでない人は続けられない、ということではありません。大切なのは、自分の意志をサポートする仕組みを作っておくこと。その方法として、

・目標や締め切りを明確にする
・目標から逆算して計画を立てる
・目標に期限を設ける

ことは、とても効果的です。

勉強だけでなく仕事や日常生活のあらゆる場面で、この仕組みは活用できます。

藤吉 豊 文道代表取締役

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ふじよし ゆたか / Yutaka Fujiyoshi

有志4名による編集ユニット「クロロス」のメンバー。日本映画ペンクラブ会員。神奈川県相模原市出身。編集プロダクションにて、企業PR誌や一般誌、書籍の編集・ライティングに従事。編集プロダクション退社後、出版社にて、自動車専門誌2誌の編集長を歴任。2001年からフリーランスとなり、雑誌、PR誌の制作や、ビジネス書籍の企画・執筆・編集に携わる。文化人、経営者、アスリート、タレンドなど、インタビュー実績は2000人以上。2006年以降は、ビジネス書籍の編集協力に注力し、200冊以上の書籍のライティングに関わる。現在はライターとしての活動のほか、「書く楽しさを広める活動」「ライターを育てる活動」にも注力。(※「吉」の字は正しくはツチヨシ)

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