ちょうどタイミングよく、というのもヘンな話ですが、少し前、あるメーカーから、新しく開発された「真空パックの惣菜」のサンプルが、わが家に送られてきました。無添加でつくられていて、ヘルシー路線で売り出すということでした。
たまたまうちの娘が、その中にあったポテトサラダを試食したのですが、首をかしげて「なぜ、こんなにベタベタして、口に残るのかな?」というのです。
実はそこにこそ、「真空パック惣菜」の構造的な6つの欠点があるのです。
「手づくり」と「真空パック」の大差を考える
「真空パックの惣菜」と言ってもいろいろありますが、ここでは「ポテトサラダ」と「ゴボウサラダ」を例に考えてみましょう。
ポテトサラダにしてもゴボウサラダにしても、「真空パックの惣菜」は、家庭でつくるものとは別モノといっていいものです。逆にいえば、家庭でつくると、「あんな味」にはなりません。なぜそんな「違い」が生まれるのでしょうか?
「家庭でつくるポテトサラダ」は、じゃがいもがゴロゴロしていますが、「真空パック惣菜のポテトサラダ」は往々にして、全体がペースト状です。
ヌメっとしていて、海苔のつくだ煮のようにトロトロ。「粉末マッシュポテト」というのが売られていますが、あれでつくったような感じです。
なぜ、ポテトサラダのおいしさの決め手ともいえる「ホクホク感」がなくなってしまうのか? それは「真空パック惣菜の製法」に原因があります。
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