これが「貯金体質」になるために必要なこと 「毎月赤字&ボーナス補填」から脱出する法

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おそらくこれからの時代は、ボーナス支給額が伸びにくくなると共に、平均値での比較は参考にならなくなるかも。なぜなら、ボーナスは社員各人の業績に対する貢献度で払われる傾向が強くなるからです。ボーナスの格差はどんどん広がっていくでしょう。

「定期預金」は、立派な行動とは言えない

それはともかく・・・・・・。

そんなボーナスを、支給された人たちはどう使ったのでしょうか。マネーフォワードの調査によると、一番多かった回答が「貯金」です。そして「日々の生活費」、「ローンの返済」と続きます。うわ~、現実的。

でもね、この使い道って、決して堅実ではないのです。

まず「貯金」。ボーナスを無駄遣いせず預金に預けるなんて、何という立派な心がけ、な~んてほめたりはしませんよ。そもそも今の金利情勢では利息が付かないので、預けておいても貸金庫みたいなものです。いくら満期までの期間が長い定期預金を組んだとしても、これでは資産運用にはなりません。

ましてや定期預金を組んでいると、定期預金を担保にした「当座貸越」という融資を受けられるのですが、これが意外と落とし穴。普通預金残高がマイナスになると、自動的に当座貸越されるのですが、何しろ融資利率が高い。定期預金の利率が年0.025%程度なのに、当座貸越の融資利率は、担保になった定期預金利率に、何と0.5%も上乗せしたものが適用されます。

クレジットカードを積極的に使っている人の中には、普通預金口座がマイナスになっても平気という人が、結構います。よ~く考えてみてください。これ、すごい無駄ですよ。だって、定期預金に預けても年0.025%の利息しか得られないのに、それを担保にした融資を受けるだけで、支払う利息はそれに0.5%も上乗せされてしまうのですから。

このように、普段から普通預金残高をマイナスのままで放置している人は、月々のお給料以上の生活をしていらっしゃるのではないかしら?と思います。

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