反論!大塚家具、父・勝久会長が沈黙を破る 「久美子を社長に選んだのは失敗だった」
勝久会長側が最も色をなして反論したのは、経営戦略の違いだ。
勝久会長としては、自身が開拓してきた、従来の会員制による対面販売を重視。祖父母・父母・子どもの三世代消費に対応し、あくまで高付加価値戦略を追求する、としている。
一方で、久美子社長のやり方を、気軽に立ち寄れる店舗だが、低・中価格品シフトによる減収を、経費削減で補う縮小均衡型、とした。
「ニトリ、イケアを意識したら、間違える。家具は使い捨てじゃない。インターネットで、なんてダメ。われわれのよさは、最終的に商品をお届けしたときに、お客様にわかってもらえる」(勝久会長)。
その後の記者団との質疑応答では、父娘間の衝突について聞かれる質問が多かった。
「仲よくやってほしかった。非常に残念だ」
記者「骨肉の争いに見えるが、久美子氏への思いは」
勝久会長「長男(で勝久会長側の大塚勝之氏)もいるし、仲よくやって頂きたいのが親。何とかならないかと努力してきたが、非常に残念だ。ものすごく苦しんでいる。(久美子氏が)大塚家具に復帰することはない」
記者「それは絶縁ということか」
勝久会長「それは(妻の千代子)相談役に聞いてほしい。ただ、子どもとは修復できるが、社員とは(会社を辞めたら)できない。私はこちら(=社員)に賭けた。社員こそ、私の子どもたちだ」
また勝之氏も、姉である久美子氏の路線を否定しながらも、「小さい頃から、幼稚園から帰れば、家族経営で一緒だった。仕事と家族、どちらもケンカしたり仲よかったりを、繰り返してきた」と、回想する一幕もあった。
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