香川照之が相次ぐ降板よりも痛い「最大の痛恨」 これまでの演技が疑われ、今後認められなくなる
事実ネット上には次のようなコメントがありました。「結局香川という男は、ドラマとか映画でありのままの自分の姿を脚本の中の役として演じていたわけで、なるほどそれはそれで臨場感もあるし迫力もあるし、彼にとっては至極簡単だよね」。
香川さんは降板発表の翌2日朝も「THE TIME,」にVTR出演し、約4分間にわたる謝罪を行いましたが、内容は1週間前からさほど変わっていませんでした。むしろ「私のこれまでの人生」「俳優というのは……」などの自分語りや、「愛する『THE TIME,』」「私も楽しみに朝早起きしてこの番組に臨んでおりました」などの未練をのぞかせる姿は、いい人を演じている悪役に見えた感すらあります。
香川さんほどの俳優であれば、年内の作品はもちろん、1~3年先までスケジュールが埋まっていることも十分考えられますが、それらは白紙に戻されてしまうでしょう。その理由は卑劣な行為だけでなく、「俳優・香川照之を見る視聴者の目が変わってしまった」ことが大きいのです。
性的欲求よりも危うい選民意識
また、香川さんがメディアと世間の人々を「甘く見ていた」ところも見え隠れしています。2010年代後半以降、芸能界は不倫報道が相次ぎ、多くの芸能人がメディアとSNSによって叩かれ、活躍の場を失っていきました。そんなスキャンダルリスクの高い状況下の中、このような行為を行ってしまったのは、「不倫ではないから」「夜のお店だから」などと思っていたからだけでなく、メディアと人々の影響力を甘く見ていたからではないでしょうか。
「甘く見ていた」は、そのほかにも、「報道・情報番組のキャスターを受けたこと」「世界的企業のトヨタ自動車などのCMに出演したこと」「歌舞伎界に多大なる迷惑をかけること」などもそうでしょう。いずれも責任の大きさと、降板リスクの高さを甘く見ていた感があります。
2日の「THE TIME,」は代理MCを安住紳一郎アナが務め、翌週からは江藤愛アナを中心に3人のアナウンサーが担うことが発表されました。香川さんがネット上で「働きすぎ」と心配される安住アナと江藤アナをはじめ、番組関係者に負担をかけていることは間違いないでしょう。
また、トヨタ自動車ほかCM起用している企業は緊急対応に追われていますし、芸能界や歌舞伎界は「乱れているのでは」「時代錯誤」などのイメージを与えてしまったのも事実。「問題を起こしても被害者と示談できれば終わり」ではなく、「もし話が漏れたら」というリスクは長年つきまとうものです。その意味で、自分の行為が周囲の人々に迷惑をかけるリスクを甘く見ていたことは否めないでしょう。
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