「コロナが流行り始めてからすぐ、世界の感染症の歴史を調べると収束するまで最低3〜5年はかかると知り、わりと早めに対策を始めました。同業者からも、『手を打つのが早かったね』と言われています」
國安氏はそう語る。
2020年6月の段階で2号店を閉店
ピレウスは2010年に本店をオープンさせ、2016年には日吉に2号店もオープンさせていたが、コロナが流行りだした2020年の6月に2号店を閉店させて、できるだけ打撃を食い止めることにした。
「2号店のほうは本店より狭く、ソーシャルディスタンスを取ることが難しかったんです。2号店の従業員の方々には申し訳なかったのですが、アルバイトには辞めていただき、一部の従業員を本店に異動させました。従来だと2号店を含めると(月の)売り上げが700万円近くいっていたのですが、2020年の4月は2号店のほうが完全にゼロになってしまって。2店舗含めると150万円くらいまで落ちていました」
ピレウスは地元の人たちが気軽にランチ会などを行えるような地元密着型の店で、客層は主婦やファミリー層が多かったという。2号店を閉めると客が8割〜9割ほど戻ってきた。
ピレウスはマニアックな料理というよりも、お客様に寄り添った料理やサービスを心がけているという。そのため、根強いユーザーによって、割とすぐに立ち直せたのではないかと國安氏は推測している。緊急事態宣言のときは店を閉め、まん防の際は時短営業を行っていた。
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