司法捜査で強まったトランプ氏の共和党内影響力 ブッシュ家、チェイニー家を圧倒し中間選挙へ

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トランプ氏そしてトランピズムはブッシュ家、クリントン家、そしてチェイニー家といった現代のアメリカ政治王朝を党派問わずほぼ滅ぼした。2017年のトランプ政権発足以降、トランプ派こそが共和党のエスタブリッシュメントになってしまった。共和党の端にいたはずのトランプ支持者はもはや「名ばかりの共和党支持者(RINO:Republican In Name Only)」ではなくなり、ブッシュ家やチェイニー家など伝統的な保守派が端に追いやられてしまったのだ。

公聴会後にトランプ離れが顕著であったフォックスニュースやニューヨーク・ポスト紙さえも、トランプ氏の家宅捜索後、トランプ氏側に立ってFBIを批判。フロリダ州のロン・デサンティス知事をはじめ2024年大統領選の共和党予備選に出馬が期待されている共和党の政治家にとってトランプ氏は自らのライバルとも言える。だが、彼らもトランプ氏の家宅捜索を表向きは歓迎せず、相次いでFBIを批判した。

2024年大統領選共和党予備選が仮に今日、開催された場合、トランプ氏に投票すると回答した有権者は2020年大統領選以降、最高値の58%まで8月に上昇した(ポリティコ誌・モーニングコンサルト世論調査)。FBIをはじめトランプ氏を巡る捜査が拡大することによって、反政府感情を煽るトランプ氏の党内影響力は強まっている。

中間選挙後、「トランプ不死身説」が再び試される

大統領選まで2年以上残される中、まだその行方を予想するのは時期尚早だ。だが、それを占う上で今後、注視すべきことはいくつか挙げられる。

最も重要となるのは共和党内のトランプ派と反トランプ派の分裂の行方であろう。現在はトランプ氏が絶大な影響力を保持する共和党だが、その構図が維持されるかどうかが試されるのが中間選挙後だ。

バイデン大統領の支持率が低迷し、共和党に追い風が吹く中、共和党にとって下院はもちろんのこと、上院での勝利も容易と見られてきた。当然、共和党が上院で多数派を奪還すれば、トランプ氏が影響力をますます拡大するといったシナリオもありうる。

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