「何としても主張を通したい時」に超使える考え方 まずは仲間を4つの層に分けることから始める
少数派から多数派に変わる瞬間
社会学で「限界質量」という言葉があります。もともとは物理学の言葉で、ある種の質量が一定の量を超えると質的な変化をする、その際のギリギリの質量のことです。「閾値」と言ったほうがわかりやすいかもしれません。ある変化を起こさせる最小の量という意味です。
正論が世の中に認められるかどうかも、この限界質量=閾値が関係しています。それまでは多くの人に否定されていたり、無視されていたりする考え方も、それに賛同する人たちがある一定の人数を超えると、それが正論として、一気に世の中に広がり、スタンダードな世論になります。
マーケティングでは、宣伝広告やキャンペーンなどを大々的に行って商品の認知度をアップする戦略がとられます。利用者が一定の閾値を超えることで、一気にスタンダード商品として、シェアを拡大することがあります。
私が正論を正論として認めてもらう活動の中で、意識しているのがこの限界質量という閾値なのです。とにかく、それを超えることを目指しているわけです。
マスメディアを活用して、一気にその数を達成することも可能でしょうが、いきなりそんな「飛び道具」を使える人は限られています。そこで、地道ではありますが、1人ひとりに自分の意見を聞いてもらい、少しずつ賛同者を増やしていくのです。
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