「本当に就職に強い大学ランキング」トップ150校 金沢工業大学は6年連続1位、2位は愛知工業大学

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1位の金沢工業大学は、このカテゴリーで6年連続トップ。「自ら考え行動する技術者の育成」を目指し、問題発生から解決にいたる過程や方法について、チームで実践しながらPBL(Project Based Learning)形式で学ぶ、「プロジェクトデザイン教育」を学びの中心に据える。このプログラムは、経済産業省が提唱する、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」といった社会人基礎力の養成と親和性が強く、社会人基礎力を身につけたエンジニアの養成が、高い実就職率の背景にある。

2位の愛知工業大学も昨年と同じ順位。大正元年(1912年)に創立した名古屋電気学講習所を起源にもつ伝統校で、多くの学生が地元企業を中心に就職している。

3位の福井大学は、卒業生数1000人以上かつ、複数の学部を持つ国立大の中で15年連続のトップ。

4位は大正11年(1922年)創立の関西工学専修学校からはじまる大阪工業大学。伝統の力に加え、卒業時に身につけておくべき能力を可視化し具体的な目標を設定したカリキュラムにより、「卒業時の質保証」を進めていることも高い実就職率を支えている。

工科系大学がランキング上位に入る理由

ランキング上位には工科系大学が多く、名古屋工業大学(8位)、千葉工業大学(11位)、広島工業大学(13位)、東京理科大学(16位)、芝浦工業大学(20位)などが入った。

大学関係者は「主たる就職先のメーカーの採用規模が大きいことに加え、IT関連技術が無関係でいられる企業が皆無となる中、理系人材は、金融業やサービス業など、いわゆる文系的な職種からも引く手あまた」と話す。

総合大学では、前出の福井大学のほか、私立総合大学でトップの名城大学(5位)、群馬大学(6位)、中部大学(9位)、三重大学(17位)、岐阜大学(18位)などが上位にランクイン。中部圏の大学が多いことが特徴だ。

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