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中国が「食料自給率向上」重視に転換した深刻事情 14億人の「爆食」はいつまで続くか?

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農林中金総合研究所 理事研究員 阮 蔚氏
阮 蔚(ルアン・ウエイ)/農林中金総合研究所 理事研究員。新華社を退職し、1992年来日。95年上智大学大学院修士課程修了。同年から農林中金総合研究所。中国農政や世界各国の食料需給構造が専門。(撮影:今井康一)

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“爆食”の中国に、日本が食料を買い負けるリスクはあるか。中国農政や世界の食料需給研究の第一人者である農林中金総合研究所の阮蔚(ルアン・ウエイ)氏に聞いた。

――この2年間で中国のトウモロコシ輸入量が急増しています。

もともと中国は、年間9000万~1億トンの大豆を輸入する輸入大国だった。ただ、近年までほかの主要な穀物は自給していたため、飼料用のトウモロコシの輸入急増が大きく目立った格好だ。

背景にあるのは、中国産穀物の大幅な競争力低下だ。

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