スマート農業が実装されれば、日本の農業生産は維持・拡大できる。
――日本でスマート農業はどれほど普及していますか。
すでに実用化レベルに達しており、ラインナップとしてもいいものが出揃っている。ただ普及についてはかなり苦戦している状況で、日本の農業全体を100とするとスマート農業の普及率はまだ1桁だ。
苦戦の理由は大きく2つある。1つ目はコストが高いことだ。例えば自動運転トラクターは通常のトラクターよりも300万~400万円ほど高い。多くの農家は「300万円もプラスで払うぐらいなら自分で運転する」となる。
2つ目は操作の難しさだ。農薬の散布などに使用するドローンでは、講習を受けてちゃんと飛ばせるようになった後、モニタリングやピンポイントでの散布など扱えるまでのハードルが高い。またドローンの導入に30万~50万円かかってしまう。


















