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日本の農業に大試練、「穀物高騰」は長期化必至 足元の農産物インフレは一過性の現象ではない

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コロナ禍や異常気象による供給制約に地政学リスクの混乱が加わった。

戦場になったウクライナの穀倉地帯
肥沃な黒土に覆われたウクライナ。穀倉地帯が戦場になった(写真:David Guttenfelder/The New York Times)

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「コロナ禍」と「戦争」、これが現在、世界に突きつけられたリアリティーである。日本も例外ではない。グローバリゼーション(貿易自由化)の名の下で、食料はじめ、あらゆる重要資源を外部に依存してきた日本は、改めてその危うさに気づき出した。

とくにここ数年、世界の食料市場では、コロナ禍に加え、サバクトビバッタによる蝗害(こうがい)、ヨーロッパや北米での干ばつ・森林火災、中国南部での洪水、日本での相次ぐ豪雨被害などの要因が相互に影響を及ぼし合い、複合的な供給危機の火種となっている。このタイミングでウクライナ危機という地政学リスクが加わった。

ひとまず騰勢一服

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