子どもを水難事故から守るために知っておくこと なぜ手を挙げて大声で助けを呼ぶのはNGなのか

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④エレメンタリーバックストロークを行う

背浮きで沈みそうになったり、泳いで移動する必要があれば、エレメンタリーバックストロークが役立ちます。エレメンタリーバックストロークは、背浮きの状態で、腕と脚を平泳ぎのように左右対称に動かす泳ぎのことです。「一番楽な泳ぎ方」でもあり、沈みにくいのも特徴です。脚の動かし方がわからなければ、ゆっくり腕を動かすだけでも沈みにくくなります。

ぜひ一度子どもと一緒にプールで挑戦してみてください。「イカ泳ぎだよ!」と子どもに伝えると、興味をもってくれるはずです。

背浮きでの移動法
(画像:『子どもに必要な能力はすべて水泳で身につく』P.122より)

なぜ手を挙げて大声で助けを呼ぶのはNGなのか?

人の体は、真水に対し2%の部分しか水面に出ないとされています。空気を肺に入れた状態であったとしてもです。

水泳が得意な人であれば、水面に出る2%の部分を口や鼻にして、呼吸することは可能です。

ただ、水泳が不得意な人は、溺れた状態で体を自由にコントロールすることは難しいでしょう。助かろうと、もがけばもがくほど下半身が沈み直立状態になります。水面に出る2%の部分は、頭部になってしまいます。

溺れたときに、手を挙げて大声で助けを呼ぶべきではない理由は2つあります。

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