「体重に支配された人生」を変えたモデルの試み 元過食症のプラスサイズモデル・吉野なおさん

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でも、その都度スタイリストさんやメイクさんの技術をお手本にして取り入れながら、たくさんのことを学んできました。

だから、「やるからには成功しなきゃ」と失敗を恐れて頭の中で考えて終わってしまうのではなくて、とにかく実践してみることが大切だと思います。

まずは自分の心の声を聞くことから始める

私もかつては、自分に自信なんてまるでありませんでした。ただ、今でも特別自分に自信があるわけではありません。

あと、そもそも、自分に自信を持つ必要なんてないとも思うんです。みんながみんな自分のことが大好きで、自信たっぷりになんてならなくていい。

でも自分に自信がない人もやりたいことや好きなことにはどんどん挑戦したらいい。自分のことを好きになって自信をつけてからじゃないと何もできないなんてことはないですからね。

どうしても一歩踏み出す勇気が出ないのであれば、身近な人の力を借りてみるのも一つの手かも。友達や家族、恋人など信頼している人に、「私のいいところはどこだと思う?」と聞いてみるとか。

私もパートナーに聞いたことがありますが、「なおは分からないことがあったら自分から調べて学んでいくよね。向上心があってすごいよ」と言われてびっくりしました。

自分では気付けていない長所が見えてくるから、きっと少し勇気が湧いてくるはずですよ。

体型コンプレックスに悩んでいた頃の自分に言いたいのは、「自分を嫌いなままでもいいから、『これはできない』なんて決めつけずに、やりたいことをやってみて」ということ。

小さな失敗を重ねることは経験として許容して、自分がやりたいことにまっすぐに取り組む方が、絶対に人生は楽しくなると思います。

(写真:Woman type)
吉野なお(よしの・なお)
1986年生まれ。日本初プラスサイズ女性向けファッション誌『la farfa(ラ・ファーファ)』(文友舎)専属モデルとして活躍中。モデルネームは「Nao」。摂食障害の経験についてメディア取材に応えるほか、イベント・学校などで講演やワークショップなども行う。自身の経験を元に、生き方の多様性を訴えることや、体に対する心のあり方、社会の価値観について考え、自己否定に悩む女性のための啓発活動をライフワークとしている Twitter:@cheese_in_Nao Instagram:@naopappa

取材・文/キャベトンコ 撮影/洞澤 佐智子(CROSSOVER)
編集/秋元 祐香里・関口まりの(ともにWoman type編集部)

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『Woman type』編集部

「Woman type」は、キャリアデザインセンターが運営する情報サイト。「キャリア」と「食」をテーマに、働く女性の“これから”をもっと楽しくするための毎日のちょっとしたチャレンジをプロデュースしている。

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