日経平均、内需主導で一時15年ぶりの高値 円高でも1万8300円を上抜け
[東京 19日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は続伸。取引時間中には第1次安倍政権時の最高値となる1万8300円39銭を上抜け、2000年5月以来、14年9カ月ぶりの水準に回復した。外為市場はドル安/円高基調にあったものの、銀行株をはじめ内需関連が堅調に推移した。ただ、前引けにかけては利益確定売りに押され伸び悩んだ。
寄り付き前に財務省が発表した2月8─14日の対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)によると、非居住者による日本株の買い越し額は1139億円。3週ぶりの買い越しとなった。これを受け、海外投資家が日本株買いに動くとの期待感が広がり、東京市場は朝方から買いが先行。日経平均は前日比で一時120円超の上昇となった。
「足元のドル/円がほぼ横ばいで推移するなか、国内の実体経済は良好であるとの見方に加え、公的年金などの日本株買いを背景とした需給好転も下支えに、出遅れ感のある内需関連が引き続き買われている」(エース経済研究所・子幡健二社長)という。セクター別では銀行<.IBNKS.T>が上昇率でトップ。証券<.ISECU.T>や食料品<.IFOOD.T>、陸運<.IRAIL.T>などの上げも目立つ。
もっとも騰落レシオ(東証1部、25日平均)は前引け時点で136%台まで上昇。短期的な過熱感が意識されたことを背景に指数は伸び悩んだ。TOPIXは4日続伸。上昇率は0.6%となり日経平均の0.46%を上回った。
個別銘柄ではソニー<6758.T>が堅調。18日に発表した2015―17年度の中期経営計画を評価した。17年度の連結営業利益は5000億円以上、自己資本利益率(ROE)は10%以上を目標にするとしている。またヨロズ<7294.T>が反発。旧村上ファンドの関係者が運営する投資会社「レノ」などが配当の上積みなどを要求していたことが分かったと報じられ、材料視された。
東証1部の騰落数は、値上がり1189銘柄に対し、値下がりが548銘柄、変わらずが125銘柄だった。
日経平均<.N225>
前場終値 18283.73 +84.56
寄り付き 18237.35
安値/高値 18237.35─18322.5
東証出来高(万株) 134387
東証売買代金(億円) 12217.10
(長田善行)
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