![工事が進む敦賀駅](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/c/a/570/img_ca7aa0e1962e4dcc3aab8eff3b5199b9297550.jpg)
JR敦賀駅(福井県敦賀市)は2024年春、北陸新幹線の新たなターミナルに生まれ変わる。
新幹線開業対策として市が目指すのは「本を起点とした人づくりとまちづくり」。工事の遅延などで開業が1年遅れ、当惑の空気も漂う中、異色の新たな領域を切り開けるか。カギを握る施設群「otta」(オッタ)が9月に開業する。
現場見学の希望増える
「新幹線の駅舎建設が進むに連れ、現場見学会の希望が増えてきました。工事現場を見晴らせるこの場所も親子連れが目立ちます」
![](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/c/9/570/img_c9675a6e7336a0213584be259bd5ea38208717.jpg)
敦賀市都市整備部・小川明部長の言葉通り、駅前の立体駐車場屋上はスマートフォンをかざす人が途切れない。
新幹線敦賀駅は地上から高さ37mの要塞のように巨大な駅舎がほぼ全容を現した。今年6月にはホームを覆う「旅客上屋」の骨格などが完成し、記念式典が行われた。線路の高架はすべてつながり、架線柱も立ち並んでいる。
![敦賀駅前の「オッタ」](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/5/8/570/img_58e54d64e5d38999309b8bb2d9685d89464150.jpg)
市が開業対策の拠点と位置づける「otta」は、新幹線駅から北西へ約120m、中心市街地に建つ在来線駅の隣接地に9月1日オープンする。名前は方言の「おった」(いた)にちなむ。駅前に2014年、開設済みの交流施設「オルパーク」は、同じく方言の「おる」が語源で、2つの施設が一体化した「出会いの場所」の意味合いを持たせたという。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら