薬局では、患者さんの治療に必要な薬を確保するため、カロナールが入荷しづらくなった場合には、ほかの製薬会社から同じ成分の薬を取り寄せるなどの対処をしています。ですから、薬が足りなくて手に入らないということは、ほとんどないのです。
新型コロナの第7波の影響で、最近は医療機関の発熱外来がたいへん混雑し、熱が出るなど具合が悪くなったときに予約がとれず、受診できないことが問題になっています。
いざというときのために、医療機関で処方してもらうカロナールと同じ成分であるアセトアミノフェンを、薬局やドラッグストアなどで買って自宅に備えておこうと考える人もいるのではないでしょうか。
また、3回目、4回目の新型コロナワクチン接種後の発熱や接種部位の痛みに備えたいという人もいるかもしれません。
そこで、ドラッグストアや薬局で処方箋なしで購入できるアセトアミノフェンを成分とする市販薬にはどのようなものがあるか、ご紹介します。
非ステロイド性抗炎症薬も使える
なお、ワクチン接種後の発熱や痛みについては、アセトアミノフェンを成分とする市販薬以外に、イブプロフェン (商品名:リングルアイビー、ノーシンエフ200など)や、ロキソプロフェン(商品名:ロキソニンS、ユニペインLなど)などの「非ステロイド性抗炎症薬」という種類の解熱鎮痛薬も使用できると、厚生労働省のウェブサイトに書かれています。
非ステロイド性抗炎症薬はアセトアミノフェンと違ったメカニズムで、痛みや発熱を抑えます。頭痛や生理痛で使ったことがある人もいるかもしれません。
選択肢が広がったことはうれしい一方、種類が多くてどれを選べばいいかわからないということもあるでしょう。その場合には、遠慮なく薬局やドラッグストアの薬剤師に声をかけてください。
また、治療中の病気があって薬を飲んでいる人などは、薬の飲み合わせの問題で服用を避けたほうがいいケースもあります。不安なことや心配なことがあったら、少し面倒かもしれませんが自己判断で服用する前に主治医や薬剤師に相談しましょう。
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