「リノベ」で失敗する人の「ありがちパターン」 計画は「余裕がありすぎる」くらいが丁度いい

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契約した後も、着工前の準備で1~2カ月、工事に2~3カ月かかるとして、トータルではやはり短くても半年~1年ぐらいはかかる。

正月は絶対に新居で迎えたいとか、仮住まい先を何月までには出て行かないといけない、4月の子どもの入学にあわせて入居したい、そういう絶対的な事情がある場合は、できるだけ早めに動き始めるほうがいいだろう。

リノベを終わらせたい時期が決まっていないなら、リノベ会社の状況を見て時期を選ぶのも1つの手だ。リノベ会社には、空いている時期と忙しい時期がある。急かされてやる仕事と、空いているときにじっくりとする仕事なら、後者がよいに決まっている。

年をまたいだ工事も一考

施主側に問題がないなら「年またぎ工事」になるような計画がお得だといえる。年またぎはいやがる施主が多いので、その時期はたいてい空いていて、いちばんいい大工さんが担当してくれたりする。中古住宅を買って、移るのはいつでもいいよというような人は、年またぎ工事は検討に値するだろう。

反対に、混んでいるのは、工事が3月や12月に終わるようなケースだ。

3月は決算という会社が多いので完工が重なり、ばたばたすることが多い。3月は引っ越しの繁忙期でもあり、値段も高いし、あわただしい。12月も要注意で、道は混む、年末休業で材料が入ってこないなど遅れる要素が潜んでいる。もちろん会社によって決算月が違ったり状況はまちまちだったりするので、事前の確認をするとよい。

ちなみに契約するときに、年度末などだと「いま、契約してくれたらもっと値引きします」と急かされることがある。その会社とぜひとも契約したいと思っているならありがたい話だが、値引きを理由にその会社に決めることは避けたほうがいいかもしれない。多少の値引きより、内容や対応を重視したほうが、あとあとの満足度は高くなるはずだ。

西尾 肇 住宅リノベーション専門の会社紹介サイト「リフォームコンパス」代表

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にしお はじめ / Hajime Nishio

住宅リノベーション専門の会社紹介サイト『リフォームコンパス』代表。1969年生まれ。ゼネコンを経て住友不動産のリフォーム部門「新築そっくりさん」に約14年間勤務し、全国1位の営業成績を数度収めると同時に、同社キャッチフレーズやリノベ専門のホームページを考案する。2013年、アイコンパスを設立。大規模リフォーム(リノベーション)専門の会社紹介サイトを運営し、一般ユーザーに会社だけでなく担当者を指名紹介するしくみをつくる。リノベーション関連の講演、リフォーム企業向け研修・コンサルティング活動も精力的に行う一方、リフォーム関連の新聞・雑誌に連載経験も。連続テレビドラマ『魔法のリノベ』のリノベ監修を担当。

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