「リノベ」で失敗する人の「ありがちパターン」 計画は「余裕がありすぎる」くらいが丁度いい

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失敗パターンのもう1つは、リノベも完成間近の最後の段階になって、スケジュールがずれ込むケースだ。「新しい年はぜひ新しい家で迎えたい」と思っていたのに、工事が終わらず、狭い仮住まい先で年越しを余儀なくされたという話などは非常によく聞く。

基本的に、リノベは予定が遅れると思っていたほうが安心だ。解体してみたら、事前の点検では気づけなかった不具合があってプランを変更することになったり、天候の影響で工事が何日もできないなんてことになったり、というのは日常茶飯事。内容、工期、予算、さまざまな面で思いもしなかったようなことが起こるかもしれないのだ。

また、リノベは工事が終わったらすぐに完璧な形で住めるわけではない。新しい家具や家電を買ったものの、配達や据え付け工事が思った以上に遅れることもある。リノベ後にまた使おうと思っていた家具が、リノベを終えて戻してみると「きれいになった部屋にこれはやっぱりあわない」となって、あとから捨てなくてはならなくなることも意外に多い。粗大ゴミの日まで古い家具がスペースを占領したままなんていう状態では、リノベが本当の意味で完成したとはいえない。そういう「思った以上に」とか「やっぱり」というときの時間も考えておいてほしい。

最低でも半年、場合によっては1年以上かかる

では、リノベにかかる期間はどう見積もればいいのだろうか。じっくりとこだわりをもって1つひとつ決めたい人と、そうでない人とではかかる時間はおのずと異なるが、一般的には、最低でも半年、場合によっては1年かそれ以上みておくとよい。

最初に会社を決めるだけで、早くて2~3カ月はかかるのが相場だ。仮に3社と商談してそのうち1社に絞り込むとして、1社あたり5回打ち合わせしたとしても15回。毎週末の土日に商談をすき間なく設定したとしても、あっという間に1~2カ月過ぎてしまう。担当者も1人数件の案件を同時に抱えていることが多いため、施主側の要望どおりにアポが入らないこともあるだろう。

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