こうしてみなみは、私のところでの婚活が1年経とうとしていた。先日面談をすると、「なんで決まらないのだろう。婚活することに疲れてきました」と言う。
「お見合いで結婚するのは難しいかなと、最近思っています。20代で出会っていたような素敵は人はもう結婚していて、いい人は残っていない。友達にも“いい人がいたら、紹介してね”と声をかけているんですけど」
そんななか、数カ月前に友達が主催した合コンで、見た目も性格もタイプの4つ年下の男性に出会ったそうだ。
「向こうから、『連絡先を交換しましょう』と言ってくれて、そこから2回ほど食事をしました。でも、3回目のお誘いがこなかった。私は、自分から動くタイプではないので、結局自然消滅的に終った感じです」
「“自分からは動くタイプではない”と決めつけずに、動いたらよかったんじゃない?」とアドバイスすると、「よかったけど、こちらから動きたくなるほどではなかったんです」と言う。
若いときにチヤホヤされてきた女性たちに言いたいのだが、30歳を超えて“待ち”に徹していたら、決して選ばれることはない。いいと思った人が現れたら、“どうしたらその相手に気に入ってもらえるのか”を考えて、自らへりくだって、相手の気持ちをつかむような行動をしていかないと、選ばれないのだ。
経歴も見た目もいいのに結婚できない
この男性バージョンもいる。アラフォーで高学歴、高年収、そして、見た目も悪くない。女性からの申し込みは多いのだが、理想が驚くほど高い。できれば、20代の女性と結婚したい思っていて、自分と同世代の女性から申し込みが来ても、見向きもしない。
あきのり(41歳、仮名)は、婚活歴1年半になるが、そのタイプで、入会面談のときにこんなことを言っていた。「できれば27歳の女性と結婚したいんです」。
なぜ27歳にこだわるのか聞くと、こう答えた。
「27歳という年齢は、女子特有の幼稚さからも卒業していて、女性として一番輝いている年齢だから」
“それは、独自目線の思い込みではないですか?”と指摘したのだが、本人は聞く耳を持たなかった。ただ、見た目もスペックもいいので、婚活をスタートさせると、たまに20代の女性ともお見合いができた。だが、見合いはできるものの、女性たちからは「ジェネレーションギャップを感じました」と断わられることが続いた。
そこで現実がわかったのか、30代女性ともお見合いをするようになった。しかし、交際に入ったとしても、マメにLINEをしたり、デートに誘ったりしないので、2、3度会うと交際終了になっていた。
どんなに美人でも、どんなにハンサムでも、どんなに経歴がよくても、どんなに年収が高くても、婚活においては、積極的に動かない人は結婚までたどり着けない。
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