7月17日午前11時36分、順豊航空のボーイング767型貨物機が湖北省の鄂州花湖空港から広東省の深圳空港に向けて飛び立った。このフライトにより、中国初の「航空貨物ハブ空港」が正式に開港した。
鄂州花湖空港は、湖北省政府と物流大手の順豊控股(SFホールディング)が共同で総額308億4000万元(約6328億8300万円)を投じて建設した。当初から航空貨物の大規模な集散機能をメインに設計されており、旅客用としては「地方空港」の位置付けだ。
空港内には航空貨物の仕分け・載せ替えを担う物流センターが設けられ、2025年には年間245万トンの貨物を取り扱う計画だ。また、旅客については同じく2025年に延べ100万人の利用を見込んでいる。
順豊控股の航空物流網の中核に
財新記者の取材によれば、鄂州花湖空港には開港時点で順豊航空、中国南方航空、厦門航空、東海航空、昆明航空、華夏航空などが乗り入れを決めている。同空港を貨物ハブとして利用するのは主に順豊航空で、それ以外の航空会社は旅客輸送が中心になる。
順豊控股は、鄂州花湖空港を中国国内の航空物流ネットワークの中核に位置付けている。(中国の中心に位置する)同空港をハブにし、東は浙江省の杭州空港、西は四川省の成都空港、南は深圳空港、北は北京空港という4拠点と結ぶことで、より効率的な航空物流体系の構築を目指す。
同社傘下の順豊航空は、貨物専門航空会社としてはすでに中国最大規模を誇る。現時点では自社保有とリースの合計で73機の貨物機を運航し、中国全土の54都市をカバーしている。
(財新記者:黄栄)
※原文の配信は7月17日
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