【産業天気図・ビール/飲料】第3のビールの競争激化、緑茶戦争もヒートアップ

ビール業界にとって、05年の話題は、ビール風味アルコール飲料。原料の関係で酒税法ではビールでも発泡酒でもない、いわゆる「第3のビール」とも呼ばれるものだ。
 昨年、サッポロホールディングスがエンドウタンパクを原料にした「ドラフトワン」を大ヒットさせた。同種のものを昨年に発売していたサントリーだけでなく、2強のアサヒビール、キリンビールも今年春からそれぞれ「新生」「のどごし生」を発売する。ドラフトワンは発泡酒より安くてすっきりした味で新たな顧客ニーズを開拓したが、ビール4社の競合により、今後は発泡酒との食い合いが予想される。
 そもそもアルコール市場は、社会の高年齢化やアルコールの消費減退もあって、減少傾向が続いている。今年は前年を割り込む可能性が高い。いかに魅力的な商品を投入できるかが勝負だが、決定打は出ていない。
 清涼飲料業界の話題は、緑茶戦争。サントリーが昨年「伊右衛門」を大ヒットさせたことをきっかけに競争がヒートアップ。無糖茶は市場が拡大しており、昨年のように猛暑がなくても清涼飲料全体では3%程度は伸びそうだ。業界全体としては『晴れ時々曇り』の空模様が続こう。
【長谷川隆記者】


(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 買わない生活
  • 映画界のキーパーソンに直撃
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
大乱世の思想ガイド<br>マルクスvs.ケインズ

戦後社会の信念とイデオロギーが崩れ落ちる今、危機を乗り越えるための思想が必要です。脱経済成長を旗印に支持を広げる新マルクス主義とコロナ禍で完全復活したケインズ主義を軸に、大思想家が残した知恵を学び直します。

東洋経済education×ICT