日本人は行儀良いリーダーの弱点をわかってない 激変の時代を勝ち抜く「悪ガキ人材」9つの条件

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6 権威におもねらず、フラットに生きる

激変が常態化する時代には、「相手自身」よりも「ポジション」を重視するような定型的な仕事はどんどん減っていく。残されたわずかな仕事もAIやロボットに取って代わられ、人には“非定型的で未来を見通す仕事”だけが残されていく。重要なポイントは、そうした非定型の仕事に「肩書き」や「ポジション」などまったく役立たないということ。なによりもまず、「その人自身」が大切になるということだ。

<だから「肩書き」など気にしないことが大切だ。権威に媚びたり、へつらったりする必要はない。
自分と相手が、人と人として対等の「パートナー」として向き合っていく。そういう心構えが大切になってくる。>(161ページより)

欧米の「普通の人」は日本の「悪ガキ」に近い

7 閉じこもらず、世界を見据える

<・「自分の要求」をハッキリさせ、強く主張する
・理由は“Because I say so.”でいい。
・好き嫌いを重んじる
・謎の自己肯定感>
(181ページより)

これらの性格特性は欧米ではきわめて一般的なので、グローバルビジネスの交渉においても、こういった人たちを相手にする必要がある。が、日本の旧来型エリートはこういった人たちが苦手だ。だが見逃すべきでないのは、これら4つの性格特性が、妹尾氏のいう「悪ガキ」にとても近いことだ。

言い換えれば、欧米の「普通の人」は、実は日本の「悪ガキ」に近いということになる。だから、妹尾氏はこう訴えるのだ。

<グローバル展開に課題を抱えているすべての組織の経営者は、いますぐ認識をあらためるべきだ。海外の猛者たちと真っ向から渡り合える、日本の優秀な「悪ガキ」を育ててほしい。>(182ページより)

8 流されず、哲学を持つ

妹尾氏のいう悪ガキ的リーダーとは、いままで日本人がよしとしてきた「勤勉でまじめなビジネスパーソン」ではなく、新たなものを創造する人物。すなわち既存のルールを破壊して、すべてを新しくつくりなおそうとする人たちのことだ。そして、そんな悪ガキ的リーダーになれるかなれないかの最後の難関は「哲学」なのだという。

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